4年前、長男が都内の国立大学(理系)に現役で合格しました。
通学していた高校は偏差値的にいうとあまり高い方ではありません。ですから、国立大学に現役で合格するためには相当の努力が必要でした。
中学1年生の時から塾に通っていましたが、いわゆる予備校ではありませんでした。
塾は主に高校受験に焦点を当てており、大学受験対策はおこなっていません。
長男はほぼ独学で大学受験に臨みました。「ほぼ独学」と言ったのは高校3年生の時、Z会に入会したからです。
Z会は通信教育のため、自力で頑張らなければ良い結果にはつながりません。
長男は真面目にコツコツと自ら進んで勉強したのでした。
「勉強しなさい」とは一度も言ったことがない
真面目にコツコツと勉強した長男は、現役で都内の国立大学(理系)に合格しました。
この話を世間ですると「親の指導が良かったんじゃない」と言われますが、「指導」なんてしていません。
中には私の母親のDNAが良い影響を与えたんじゃないかと、びっくりするようなことを言う人もいます。
私は、小学生の時から高校生に至るまで一言も「勉強しなさい」と言ったことはありません。
悪く言えば「放置状態」です。しかし、親が「勉強しなさい」と言ったところで子供は勉強するのでしょうか。
私は、子供自身が勉強の面白さを実感すること、将来の夢に向かって夢中になるように手招きすることが大事だと思っています。
高校1年生の時に志望大学を決めた
長男は高校1年生の夏休みに志望大学を決めました。
夏休みの宿題として大学見学があったんですよね。ちょうど、オープンキャンパスがあり、申し込みました。
見学の時は私も保護者として付き添いましたが、研究者(大学講師)の話はとても面白かったです。
このオープンキャンパスが決め手となりました。長男は志望学科まで決めたのです。
そこからはこの大学に合格するためにはどうしたらいいのか、を考えるようになったんだと思います。
合格までの道のりをイメージして、勉強に励みました。
高校の中間・期末テストを重視する
大学受験というとすぐ「予備校に通わないと」などと考えがちです。
しかし、長男は予備校には通わず、高校の中間・期末テストを重視したのでした。
それは、大学受験は高校の総括のようなもの、中間・期末テストで確実に点が取れないと話にならないと考えたのでした。
その結果、長男は常に「特進クラス」でした。
話はそれますが、いかに高校で勉強することが大事か聞かされたことがあります。
本人は「医師になりたい」との夢がありましたが、高校ではあまり勉強しませんでした。
相談を受けた私の知人は話を聞いて「もう一度、高校1年生からやり直しなさい」と。で、本人は再度高校受験して3年間の高校生活を送り、見事に医学部に合格しました。
この話を聞いて私は、高校の勉強をおろそかにしてはいけないと思いました。
「勉強しすぎじゃない?」と言ったことはある
部活も勉強も頑張っていた長男は、高校3年生の夏に部活を引退しました。
それからは、学校から帰るとすぐに塾に行って自習をします。
私はこの姿を見て心配になり「勉強しすぎじゃない?」と言ったことがあります。
唯一、勉強に関して長男にかけた言葉です。
おわりに
長男は今年の春(2022年)大学を卒業しました。
大学院に進学する予定でしたが、主には教授との関係で進学しませんでした。
これも人生。長男が決めた自分の道ですから尊重して、無理に大学院に進学することを勧めませんでした。
結果、就活をしていませんでしたから、フリーターです(2022年8月に花屋への就職がきましました)。
模索しながら自分の人生を楽しんでいる長男を応援しています。